次々と発表される医療・介護分野におけるICT導入例
高齢化社会の到来と、少子化による労働力人口の減少にともない、医療・介護分野でのICT技術の利用が盛んだ。例えば、機械学習による画像診断、遠隔医療、介護施設における排せつ予知デバイス、医療従事者間の患者情報共有などである。
これまでもこうした事例は多く発表されてはきているが、ここに来て、関連するニュースの数はあきらかに増加しているように感じる。これは社会的課題の深刻さと、その解決策を模索する動向と連動をしていると思われる。
そのようななか、ギズモードが報じたところでは、アマゾンがつぎに進出する先は医療分野ではないかということだ。記事によれば、米国のニュース専門チャンネルであるCNBCの報道を元にしていて「医療記録を電子化して患者本人や医師が見られるようにするシステムや、遠隔医療システムなどが検討されている」ということのようだ。もちろん、既存のビジネススキームでも処方薬の販売が検討されているとのことだ。
医療・介護は各国の置かれている状況や解決すべき課題は大きく異なるものの、健康や長寿を願う気持ちは共通している。ICTの高度化と利用拡大で、少しでも豊かな社会が実現できることを願いたい。
ニュースソース
- AIで皮膚がんの診断支援、京セラと筑波大[日経テクノロジー]
- iPadで認知症患者の遠隔診療 将来は診断にAI活用も 順天堂とIBM[ITmedia]
- 医療者用チャット、通話音声を“AIが投稿”[日経テクノロジー]
- 慶応医学部発ベンチャー、患者情報共有サービスの強化へ[日経テクノロジー]
- SOMPOケアネクスト、介護施設116カ所に排泄予知デバイスを順次導入[Business Network]
- アフラックと日立、がん早期発見・早期治療社会の構築へタッグ[日経テクノロジー]
- Amazon、今度は医療分野に参入? 医療データ集約や遠隔医療の可能性[Gizmode]
- 居眠り運転を未然に防ぐブレスレット「Steer」–マイクロスリープを阻止[CNET Japan]
- AIが「眠そうな表情」を判断 居眠り運転防止技術 パナソニックが開発[ITmedia]