今週、メディア上ではRPA(Robotic Process Automation)という単語が目立った。RPAとは、ソフトウエア“ロボット”による人的作業の効率化ソリューションのことを指していて、広義には機械学習などによる自動的な画像識別を含むようだが、狭義にはルールをあらかじめ定義することで、コンピューター上での人間が行う操作や作業を自動的に行うことを指しているようだ。こう説明すると、なにか大げさな新たな概念に聞こえるが、表計算ソフトやワープロでマクロを書いて自動実行することもRPAの一つということができるのだろう。さらに、ソフトウエアによって、ウェブから必要なデータをクロールして収集してデータベースを構築し、情報整理や分析をすること、定型フォーマットの入力画面に印刷書類からデータを引き写すことなど、日常作業でよくありがちの作業を指している。
考えてみれば、かつてのUNIXやMS-DOSなどのコマンドラインインターフェースでは、シェルスクリプトやバッチファイルを書いて、一連の処理を自動的に行うことは普通のことのように考えられていたが、誰でもできるというよりは、やはりある程度の技術的な知識がなければ機動的に利用することは難しかった。さらに、ウィンドウズやMacOSのようなGUIの環境が主流になり、インタラクティブな操作性が重要視されたこと、結果としてユーザー層が拡大したことと、ウェブブラウザーで流通する非定型のデータを閲覧することが増加したことなどにより、自動処理よりはマウスクリックによる作業が中心となってしまったという経緯がある。同じ作業の繰り返しだと感じるちょっとしたことの自動化でさえも、手元の環境で自分ができなければ技術部門などに依頼することになり、そこでは「ソリューション」だとか、「開発」だとかという大げさな概念でくくられるとなかなか言い出しにくいということもある。そのため、自分がちょっと手作業をがんばればいいやという妥協につながる。
実は、パソコンによる作業効率化のキモはこうした手作業や手入力をいかに減らせるかということなのだが、相変わらず、同じ作業をマウスやキーボードで繰り返し、さらには目視での再確認をすることに時間がとられている場合も多いはずだ。最近のRPAと呼ばれる概念で語られるソリューションでは課題のあるユーザー自身が工夫によって利用できるようにしてきたこと、さらにはAI的な機能によって、より簡便に扱えるということに特徴がありそうだ。これこそ最大の作業効率化に結びつくと思う。

ニュースソース

  • 単純作業を“巡回ロボット”に頼めるクラウド型RPA「BizteX cobit」[CNET Japan
  • ソフトバンクとRPAホールディングスが業務提携–“日本型RPA”を展開へ[CNET Japan
  • シグマクシスとUEI、AIを活用したドキュメント自動入力プラットホームサービス「ディープシグマDPA」[クラウドWatch
  • 今さら聞けない、RPAとAI、botの違い[ITmedia
https://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2016/10/ThinkstockPhotos-476511721-1024x1024.jpghttps://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2016/10/ThinkstockPhotos-476511721-130x130.jpg編集部ニュースキュレーションAI(人工知能),企業戦略/業績,情報通信,新製品,標準化動向今週、メディア上ではRPA(Robotic Process Automation)という単語が目立った。RPAとは、ソフトウエア“ロボット”による人的作業の効率化ソリューションのことを指していて、広義には機械学習などによる自動的な画像識別を含むようだが、狭義にはルールをあらかじめ定義することで、コンピューター上での人間が行う操作や作業を自動的に行うことを指しているようだ。こう説明すると、なにか大げさな新たな概念に聞こえるが、表計算ソフトやワープロでマクロを書いて自動実行することもRPAの一つということができるのだろう。さらに、ソフトウエアによって、ウェブから必要なデータをクロールして収集してデータベースを構築し、情報整理や分析をすること、定型フォーマットの入力画面に印刷書類からデータを引き写すことなど、日常作業でよくありがちの作業を指している。 考えてみれば、かつてのUNIXやMS-DOSなどのコマンドラインインターフェースでは、シェルスクリプトやバッチファイルを書いて、一連の処理を自動的に行うことは普通のことのように考えられていたが、誰でもできるというよりは、やはりある程度の技術的な知識がなければ機動的に利用することは難しかった。さらに、ウィンドウズやMacOSのようなGUIの環境が主流になり、インタラクティブな操作性が重要視されたこと、結果としてユーザー層が拡大したことと、ウェブブラウザーで流通する非定型のデータを閲覧することが増加したことなどにより、自動処理よりはマウスクリックによる作業が中心となってしまったという経緯がある。同じ作業の繰り返しだと感じるちょっとしたことの自動化でさえも、手元の環境で自分ができなければ技術部門などに依頼することになり、そこでは「ソリューション」だとか、「開発」だとかという大げさな概念でくくられるとなかなか言い出しにくいということもある。そのため、自分がちょっと手作業をがんばればいいやという妥協につながる。 実は、パソコンによる作業効率化のキモはこうした手作業や手入力をいかに減らせるかということなのだが、相変わらず、同じ作業をマウスやキーボードで繰り返し、さらには目視での再確認をすることに時間がとられている場合も多いはずだ。最近のRPAと呼ばれる概念で語られるソリューションでは課題のあるユーザー自身が工夫によって利用できるようにしてきたこと、さらにはAI的な機能によって、より簡便に扱えるということに特徴がありそうだ。これこそ最大の作業効率化に結びつくと思う。 ニュースソース 単純作業を“巡回ロボット”に頼めるクラウド型RPA「BizteX cobit」[CNET Japan] ソフトバンクとRPAホールディングスが業務提携--“日本型RPA”を展開へ[CNET Japan] シグマクシスとUEI、AIを活用したドキュメント自動入力プラットホームサービス「ディープシグマDPA」[クラウドWatch] 今さら聞けない、RPAとAI、botの違い[ITmedia]IT第二幕を世界のニュースで横断読み解き。