人工知能関連ニュースが目白押し―導入が進む産業界
人工知能(AI)はこれまでのソフトウェア技術では扱いにくかった命題を解決する技術として大いなる期待を集めていることはいまさらいうまでもないことだろう。それにしても、今週1週間はAIに関する記事が多数掲載されていた。特に日本経済新聞で目立つ。その見出しを眺めてみるだけでも、農業、医療、介護、土木・建築、エネルギー、探査、創薬、ごみ処理、自動運転など、多種多様な産業分野において、実証実験や導入が進んでいる。特に、日本がこうした分野に熱心なのは、すべての産業において、少子高齢化にともなう労働力人口の減少、特に各分野で知見を蓄積しているベテランの大量引退という切実な問題があるからだ。
当然、ここで報じられている取り組みのすべてが順調に成果をあげて、実際の現場に導入されるのかということはわからないが、こうした取り組みのプロセスや成果だけでなく、失敗なども含めて社会で共有する仕組みはないのだろうか。そうした知見が特定のベンダーに集まるだけでなく、広く社会が共有することで、次のステップへの効率的な展開も期待できるからだ。さらに、新たな用途やアイデアにもつながる可能性もあると考えるのだが。
ニュースソース
- AIでハウス栽培における病害予測が92%の精度に[IoTToday]
- AIで介護革命? 熟練の技を“見える化”[日経トレンディネット]
- AIで自動応答、10地銀向けに試験―NTTデータ[日本経済新聞]
- この道、異状あり!AIが道路の劣化レベルを自動判別[日経コンストラクション]
- センサーとAIがケア記録を自動生成[日経テクノロジー]
- ドローンで空から地中探査、災害時の人命救助を迅速化[ITmedia]
- ベテランとAIのコンビ、道路陥没の原因をスピード探査[日経コンストラクション]
- 可視光と非可視光のカメラ画像をAIで合成、NECと東工大[日経テクノロジー]
- 産総研など、インフラ構造物の打音検査をAIで支援[日経テクノロジー]
- 手描きスケッチから古典籍画像を検索できるシステム、ディープラーニングとAIを活用、NIIと国文研が開発[INTERNET Watch]
- OSSの深層学習フレームワークの最新版で学習時のメモリー使用効率などを改善─PFN[IT Leaders]
- 真っ暗な写真に「目では見えない画像」合成、視認性向上―AI活用で[ITmedia]
- 人工知能チャットボット「AI Messenger」、質問形式でユーザーの課題を解決するシナリオ型応対機能を提供[Web担当者フォーラム]
- AI、IoTを使ってエアコンを省エネ運転–IIJらがUR賃貸で実証実験[CNET Japan]
- AIがダムを操作!?東京電力の発電量増加策[日経コンストラクション]
- AIが職場の幸福感を計測して働き方を変える—日立のハピネステクノロジー実験に20社以上が参加[BUSINESS INSIDER]
- AIロボ 二足歩行めざす―ソフトバンク、VB2社買収[日本経済新聞]
- オムロン、日米にAI研究拠点―4年で研究開発に2700億円[日本経済新聞]
- 診断や創薬、AIが急接近―ノバルティスや武田[日本経済新聞]
- 川崎重工、ごみ処理発電にAI活用―20年代に無人化[日本経済新聞]
- 凸版印刷とシーエーシー、感情AIをイベントで初活用[ニュースリリース]
- トヨタなど、AIで高齢者の運転支援―18年にも実験[日本経済新聞]
- 自動車だけじゃないボッシュ―日本でAI活用農業システム[日本経済新聞]