個人間での売買といえばオークション、特にヤフーオークションがプラットフォームとして、その中心的な役割を担ってきた。しかし、この1年ほどで状況は大きく変化した。いまやフリマの人気が急上昇である。
オークションは売り手が価格を決めることができないが、フリマは売り手が価格を決めて、売れるまで出品をし続けることができる。オークションでは、売買が成立するということだけでなく、ある意味での「ゲーム」としての要素もあり、それが魅力の一部ともなっていたといえるだろう。しかし、最近では改善はされたものの、これまでのオークションではお互いの連絡“プロトコル” が厄介と感じる人も多く、近年では形骸化をしていた。
スマホ一発で出品できるフリマアプリ、特にメルカリはそうした個人間取引を研究した上で設計され、まさにビジネスとして開花したといえるだろう。先ごろは現金や換金性の高い商品などが出品され、社会問題も起こしてはいるが、それだけ社会的な注目度が高まっている証ともいえる。
一方、実店舗を持つリユース業界は厳しい状況に追い込まれているという記事も出ている。実店舗では店舗の地代家賃、人件費など固定費がかさむために、買い取り価格をできるだけ低く設定して、高価で売却したいわけだが、それではフリマとは価格競争力を維持することは困難になる。結果として、店舗の撤退などを余儀なくされる例もあるようだ。オークションである意味成熟したかと思えた消費者間取引(いわゆるC2C)も、ここにきて転換期を迎えている。

ニュースソース

  • 「メルカリに食われる」、リユース業界の悲鳴[東洋経済オンライン
  • ノジマ、家電品専門のフリマアプリをリリース、リアル店舗での出品サポートも実施[INTERNET Watch
  • 書籍・CD・DVD/Blu-ray専用のフリマアプリ「メルカリ―カウル」、iOS版提供開始[INTERNET Watch
https://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2017/02/ThinkstockPhotos-511661096-600x400.jpghttps://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2017/02/ThinkstockPhotos-511661096-130x130.jpg編集部ニュースキュレーションコンテンツ,事件・できごと,企業戦略/業績,情報通信個人間での売買といえばオークション、特にヤフーオークションがプラットフォームとして、その中心的な役割を担ってきた。しかし、この1年ほどで状況は大きく変化した。いまやフリマの人気が急上昇である。 オークションは売り手が価格を決めることができないが、フリマは売り手が価格を決めて、売れるまで出品をし続けることができる。オークションでは、売買が成立するということだけでなく、ある意味での「ゲーム」としての要素もあり、それが魅力の一部ともなっていたといえるだろう。しかし、最近では改善はされたものの、これまでのオークションではお互いの連絡“プロトコル” が厄介と感じる人も多く、近年では形骸化をしていた。 スマホ一発で出品できるフリマアプリ、特にメルカリはそうした個人間取引を研究した上で設計され、まさにビジネスとして開花したといえるだろう。先ごろは現金や換金性の高い商品などが出品され、社会問題も起こしてはいるが、それだけ社会的な注目度が高まっている証ともいえる。 一方、実店舗を持つリユース業界は厳しい状況に追い込まれているという記事も出ている。実店舗では店舗の地代家賃、人件費など固定費がかさむために、買い取り価格をできるだけ低く設定して、高価で売却したいわけだが、それではフリマとは価格競争力を維持することは困難になる。結果として、店舗の撤退などを余儀なくされる例もあるようだ。オークションである意味成熟したかと思えた消費者間取引(いわゆるC2C)も、ここにきて転換期を迎えている。 ニュースソース 「メルカリに食われる」、リユース業界の悲鳴[東洋経済オンライン] ノジマ、家電品専門のフリマアプリをリリース、リアル店舗での出品サポートも実施[INTERNET Watch] 書籍・CD・DVD/Blu-ray専用のフリマアプリ「メルカリ―カウル」、iOS版提供開始[INTERNET Watch]IT第二幕を世界のニュースで横断読み解き。