全国銀行協会(全銀協)がブロックチェーンを使った金融サービスの基盤整備を発表したり、地方銀行ではAIを使った融資のための与信を発表したりと、フィンテック関連のニュースにはことかかない。また、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、住友商事の3社が共同で発表したのはIoTの技術を使って、工場などの設備の稼働状況を可視化することで、高度な与信に結びつけようとする試みだ。計画どおりに生産ラインが稼働しているかどうかを判断することで、融資の判断などの根拠とするということだろう。また、遊休資産があれば、それをシェアするビジネスに結びつけ、稼働率を向上させるということが狙いと思われる。
ところで、これまでは「お固い」と思われていた銀行業界がこぞって情報通信技術に積極的なのには、単にブームに乗っているということではなく、それなりに理由があるという論が東洋経済オンラインに掲載されている「フィンテックで何が起こるか知っていますか」という記事である。それによると、経済的な背景として「低インフレ、低金利」というマクロ環境があり、銀行としての競争領域は情報通信技術を活用した、より高い利便性やより新たな金融サービスの開発というところに向いているということのようだ。技術とは別の観点からの考察として、ご一読をおすすめしたい。

ニュースソース

  • 全銀協、「ブロックチェーン連携プラットフォーム」を整備へ–会員行と共有[ZDnet Japan
  • IoTで設備の稼働状況を可視化、SMFGらがフィンテックをにらみ新サービス[WirelessWire
  • 横浜銀や千葉銀、AI使い融資―中小企業に資金[日本経済新聞
  • しんきん情報、オープンAPIの共通基盤構築に着手[ZDnet Japan
  • フィンテックで何が起こるか知っていますか[東洋経済オンライン
https://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2017/04/ThinkstockPhotos-611086620-1-600x400.jpghttps://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2017/04/ThinkstockPhotos-611086620-1-130x130.jpg編集部ニュースキュレーションフィンテック,企業戦略/業績,情報通信,業界団体全国銀行協会(全銀協)がブロックチェーンを使った金融サービスの基盤整備を発表したり、地方銀行ではAIを使った融資のための与信を発表したりと、フィンテック関連のニュースにはことかかない。また、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、住友商事の3社が共同で発表したのはIoTの技術を使って、工場などの設備の稼働状況を可視化することで、高度な与信に結びつけようとする試みだ。計画どおりに生産ラインが稼働しているかどうかを判断することで、融資の判断などの根拠とするということだろう。また、遊休資産があれば、それをシェアするビジネスに結びつけ、稼働率を向上させるということが狙いと思われる。 ところで、これまでは「お固い」と思われていた銀行業界がこぞって情報通信技術に積極的なのには、単にブームに乗っているということではなく、それなりに理由があるという論が東洋経済オンラインに掲載されている「フィンテックで何が起こるか知っていますか」という記事である。それによると、経済的な背景として「低インフレ、低金利」というマクロ環境があり、銀行としての競争領域は情報通信技術を活用した、より高い利便性やより新たな金融サービスの開発というところに向いているということのようだ。技術とは別の観点からの考察として、ご一読をおすすめしたい。 ニュースソース 全銀協、「ブロックチェーン連携プラットフォーム」を整備へ--会員行と共有[ZDnet Japan] IoTで設備の稼働状況を可視化、SMFGらがフィンテックをにらみ新サービス[WirelessWire] 横浜銀や千葉銀、AI使い融資―中小企業に資金[日本経済新聞] しんきん情報、オープンAPIの共通基盤構築に着手[ZDnet Japan] フィンテックで何が起こるか知っていますか[東洋経済オンライン]IT第二幕を世界のニュースで横断読み解き。