February 2017 Big, Bad, Wide & International Report: covering Amazon, Apple, B&N, and Kobo ebook sales in the US, UK, Canada, Australia, and New Zealand[author earnings]
https://i.impressrd.jp/archives/1541https://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2016/11/ThinkstockPhotos-536772285-600x400.jpghttps://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2016/11/ThinkstockPhotos-536772285-130x130.jpg編集部ニュースキュレーションコンテンツ,市場調査/指標,電子出版/コンテンツビジネス米国の電子書籍は個人作家によるセルフパブリッシングのためのプラットフォームになりつつあるようだ。
本誌でもたびたび取り上げている米国の電子書籍市場の統計レポート「オーサーアーニングス(author earnings)」が発表した最新のレポートでは、米国の電子書籍市場における出版形態ごとのシェアを発表している。それによると、大手出版5社のシェアは部数ベース、金額ベースともに減少を続けている一方、前回調査で減速が見られたセルフパブリッシングは部数ベース、金額ベースともに安定軌道に戻ったとしている。さらに、中小出版社の売上金額ベースでは、大手出版社を凌ぐ状況となっている。
これまで、大手出版社は電子書籍へ移行することによる出版物の価格崩壊に対する懸念から、その小売価格を値上げするという強気の販売施策をとったことが知られているが、それが“奏功”したことで、電子書籍市場でのシェアを落とすという結果になっている。しかし、売上規模に大きな変化はないことから、ある意味で彼らの意図どおりともいえる。消費者も、価格に差がないのであれば、手元にの残るプリント版を選択するということで、従来から言われているような電子化による“付加価値”にはあまり重きを置かないという消費行動の現れと言える。
結果として、米国大手出版5社はコンテンツビジネスの「デジタル化の道」は選択しないということにしたわけだが、果たしてその判断で、いつまで続けることができるのだろうか。
また、このレポートには米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランドの英語圏5カ国における電子書籍ストアの販売部数ベースシェアも含まれている。いまさら驚くべきことではないが、アマゾンが8割以上のシェアを持ち、市場を独占している。
ニュースソース
Author Earnings最新レポート「米国内で大手出版5社の電子書籍市場占有シェアの低下止まらず」[hon.jp DayWatch]
February 2017 Big, Bad, Wide & International Report: covering Amazon, Apple, B&N, and Kobo ebook sales in the US, UK, Canada, Australia, and New Zealand[author earnings]編集部編集部np-center@impress.co.jpAdministratorIMPRESS INNOVATION LAB