2017年3月8日〜11日まで、東京ビッグサイトで「SECURITY SHOW 2017」(主催:日本経済新聞社)が開催された。ここでいう“セキュリティー”とは、インターネット上の“サイバーセキュリティー”ではなく、生活空間での防犯・警備などの“安全管理”の展示会である。
実は、この分野でもっとも盛り上がっているのは画像認識技術である。この展示会も「画像認識エキスポ」と称しても決しておかしくないほど、大手電機メーカー、光学機器メーカー、防犯機器メーカーなどがこの分野の開発に取り組んでいて、活況を呈している。例えば、人混みなどを動画で撮影し、その動画のなかから、異常行動や不審行動をする人や、あらかじめ顔の画像が登録されている人を検出しようというものである。こうした技術は犯罪者のあぶり出しだけではない。高齢者が生活している施設で、スタッフが気づかぬうちに離棟してしまうことを防止するために使われたり、商業施設などでベビーカーや車いすなど、手助けを必要とする人を見つけ出したりして、係員が駆けつけるなどの用途でも利用される。また、オフィスの入退出管理では、これまで非接触ICカードをはじめ、指紋、静脈、虹彩などのバイオメトリックスを使われているが、それに加え、顔認識技術、しかも平面での特徴点だけでなく、顔を立体としてとらえて認識する技術の精度がかなり向上してきているようだ。
こうした展示内容を見ていくと、いま、さまざまな分野でAIなどが応用され、「フィンテック」「ヘルステック」など、「〜テック」という言い方をされることが多いが、「セキュリティテック」というラベルが必要な段階である。
昨年来、ディープラーニングなどの機械学習による画像認識技術は急速な進歩をしているが、事前に想像していた以上にさまざまな情報を読み取れるようになっていることに驚く。技術面では目覚ましい進歩があることは誰もが認めると思うが、一方で監視カメラによる“監視社会”への違和感や生体情報の保護などについての懸念も感じる。2020年の東京オリンピック開催に向けて、外国からもたくさんの訪日客が見込まれるとともに、テロなどの凶悪事件へも警戒を高めていかなければならないことは当然なのだが、一般の私たちはどこで、何を知られる可能性があるのかといことについての知識も必要とされているのではないかと思う。

ニュースソース

https://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2017/03/SECURITYSHOW-450x600.jpghttps://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2017/03/SECURITYSHOW-130x130.jpg編集部ニュースキュレーションAI(人工知能),企業戦略/業績,新製品2017年3月8日〜11日まで、東京ビッグサイトで「SECURITY SHOW 2017」(主催:日本経済新聞社)が開催された。ここでいう“セキュリティー”とは、インターネット上の“サイバーセキュリティー”ではなく、生活空間での防犯・警備などの“安全管理”の展示会である。 実は、この分野でもっとも盛り上がっているのは画像認識技術である。この展示会も「画像認識エキスポ」と称しても決しておかしくないほど、大手電機メーカー、光学機器メーカー、防犯機器メーカーなどがこの分野の開発に取り組んでいて、活況を呈している。例えば、人混みなどを動画で撮影し、その動画のなかから、異常行動や不審行動をする人や、あらかじめ顔の画像が登録されている人を検出しようというものである。こうした技術は犯罪者のあぶり出しだけではない。高齢者が生活している施設で、スタッフが気づかぬうちに離棟してしまうことを防止するために使われたり、商業施設などでベビーカーや車いすなど、手助けを必要とする人を見つけ出したりして、係員が駆けつけるなどの用途でも利用される。また、オフィスの入退出管理では、これまで非接触ICカードをはじめ、指紋、静脈、虹彩などのバイオメトリックスを使われているが、それに加え、顔認識技術、しかも平面での特徴点だけでなく、顔を立体としてとらえて認識する技術の精度がかなり向上してきているようだ。 こうした展示内容を見ていくと、いま、さまざまな分野でAIなどが応用され、「フィンテック」「ヘルステック」など、「〜テック」という言い方をされることが多いが、「セキュリティテック」というラベルが必要な段階である。 昨年来、ディープラーニングなどの機械学習による画像認識技術は急速な進歩をしているが、事前に想像していた以上にさまざまな情報を読み取れるようになっていることに驚く。技術面では目覚ましい進歩があることは誰もが認めると思うが、一方で監視カメラによる“監視社会”への違和感や生体情報の保護などについての懸念も感じる。2020年の東京オリンピック開催に向けて、外国からもたくさんの訪日客が見込まれるとともに、テロなどの凶悪事件へも警戒を高めていかなければならないことは当然なのだが、一般の私たちはどこで、何を知られる可能性があるのかといことについての知識も必要とされているのではないかと思う。 ニュースソース SECURITY SHOW 2017[オフィシャルページ] SECURITY SHOW 2017特集[RBB TODAY]IT第二幕を世界のニュースで横断読み解き。