2017年2月10日、NTTデータ経営研究所が「企業のX-Techビジネスの取り組みに関する動向調査」の結果を発表した。ウェブ調査により、企業のさまざまなポジションの人に対して、X-Techへの取り組みや成功の条件について訪ねている。
X-Techとは、何らかの専門分野と情報通信技術によるイノベーションを指している。たとえば、金融(ファイナンス)と情報通信技術の組み合わせを「フィンテック」、教育(エデュケーション)と情報通信技術の組み合わせを「エデュテック」というようなことである。この12か月くらいをみると、こうした用語は急速にメディアに登場し、各産業におけるイノベーションの御旗として掲げられるようになっている。もちろん、従来から、各分野でも情報通信技術は使われてきているが、それとは大きく異なり、より情報通信技術による“ディスラプティブな=破壊的な”変化をもたらすものである。従来の社会的、産業的な仕組みや枠組みを維持したまま、一部を効率化するだけでなく、抜本的な枠組みの変化と新しい価値の創出を伴うものである。
NTTデータ経営研究所の調査では必要なことはそれを推進できる技術人材の重要性であることを示している。しかし、まだ十分にその“破壊性”について、この調査の回答対象者層に浸透をしていないようにも思う。つまり、従来の「IT化推進」とは異なるのではないかという観点である。とりわけ、社会的な枠組みや価値観の変化によって、一人ひとりの価値観をも変えてしまう可能性すらある。自分は社会のなかでどのような役に立つ存在かという抜本的な問題にも直面するだろう。

ニュースソース

  • FinTechに代表されるX-Techビジネスの成功要因は “王道” にあり 〜 企業のX-Techビジネスの取り組みに関する動向調査 〜[ニュースリリース
https://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2016/10/ThinkstockPhotos-578582544-1024x724.jpghttps://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2016/10/ThinkstockPhotos-578582544-130x130.jpg編集部ニュースキュレーションフィンテック,ヘルステック,企業戦略/業績,市場調査/指標,情報通信2017年2月10日、NTTデータ経営研究所が「企業のX-Techビジネスの取り組みに関する動向調査」の結果を発表した。ウェブ調査により、企業のさまざまなポジションの人に対して、X-Techへの取り組みや成功の条件について訪ねている。 X-Techとは、何らかの専門分野と情報通信技術によるイノベーションを指している。たとえば、金融(ファイナンス)と情報通信技術の組み合わせを「フィンテック」、教育(エデュケーション)と情報通信技術の組み合わせを「エデュテック」というようなことである。この12か月くらいをみると、こうした用語は急速にメディアに登場し、各産業におけるイノベーションの御旗として掲げられるようになっている。もちろん、従来から、各分野でも情報通信技術は使われてきているが、それとは大きく異なり、より情報通信技術による“ディスラプティブな=破壊的な”変化をもたらすものである。従来の社会的、産業的な仕組みや枠組みを維持したまま、一部を効率化するだけでなく、抜本的な枠組みの変化と新しい価値の創出を伴うものである。 NTTデータ経営研究所の調査では必要なことはそれを推進できる技術人材の重要性であることを示している。しかし、まだ十分にその“破壊性”について、この調査の回答対象者層に浸透をしていないようにも思う。つまり、従来の「IT化推進」とは異なるのではないかという観点である。とりわけ、社会的な枠組みや価値観の変化によって、一人ひとりの価値観をも変えてしまう可能性すらある。自分は社会のなかでどのような役に立つ存在かという抜本的な問題にも直面するだろう。 ニュースソース FinTechに代表されるX-Techビジネスの成功要因は “王道” にあり 〜 企業のX-Techビジネスの取り組みに関する動向調査 〜[ニュースリリース]IT第二幕を世界のニュースで横断読み解き。