
出版科学研究所が2016年の出版市場動向を発表した。プリント版出版物の推定販売金額は前年比3.4%減の1兆4709億円で12年連続のマイナスとなった。内訳としては書籍が7370億円、雑誌が7339億円で、41年ぶりに雑誌が書籍を下回った。また、
電子出版は対前年比27.1%増の1909億円となった。内訳としては、コミックが1460億円、文字モノ書籍が258億円、雑誌が191億となった。さらに、プリント版と電子版を合算した出版全体の市場規模でみても、対前年比0.6%減の1兆6618億円となり、産業としての縮小傾向が明らかになっている。従来、出版科学研究所は電子出版市場の統計を発表していなかったため、プリント版と電子版を合算してみた場合の出版市場全体を統一した基準で推し量ることができなかったが、今年はついにそれが明らかになったといってよい。
こうした市場縮小の理由はさまざまあるだろうが、さまざまなデジタルメディアが定着したことによるコンテンツ消費スタイルの多様化をあげることができるのではないか。人々は毎日コンテンツには触れているが、出版物以外の選択肢も増えているということだろう。出版業界の課題としては、出版業界のなかだけでなく、デジタルも含めたコンテンツのなかでの魅力を考えていく必要に迫られている。
ニュースソース
- 2016年雑誌売上げ、41年ぶり書籍を下回る 出版科研が発表[新文化]
https://i.impressrd.jp/archives/1369https://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2017/01/ThinkstockPhotos-77740326-600x450.jpghttps://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2017/01/ThinkstockPhotos-77740326-130x130.jpg編集部ニュースキュレーション市場調査/指標,電子出版/コンテンツビジネス出版科学研究所が2016年の出版市場動向を発表した。プリント版出版物の推定販売金額は前年比3.4%減の1兆4709億円で12年連続のマイナスとなった。内訳としては書籍が7370億円、雑誌が7339億円で、41年ぶりに雑誌が書籍を下回った。また、
電子出版は対前年比27.1%増の1909億円となった。内訳としては、コミックが1460億円、文字モノ書籍が258億円、雑誌が191億となった。さらに、プリント版と電子版を合算した出版全体の市場規模でみても、対前年比0.6%減の1兆6618億円となり、産業としての縮小傾向が明らかになっている。従来、出版科学研究所は電子出版市場の統計を発表していなかったため、プリント版と電子版を合算してみた場合の出版市場全体を統一した基準で推し量ることができなかったが、今年はついにそれが明らかになったといってよい。
こうした市場縮小の理由はさまざまあるだろうが、さまざまなデジタルメディアが定着したことによるコンテンツ消費スタイルの多様化をあげることができるのではないか。人々は毎日コンテンツには触れているが、出版物以外の選択肢も増えているということだろう。出版業界の課題としては、出版業界のなかだけでなく、デジタルも含めたコンテンツのなかでの魅力を考えていく必要に迫られている。
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2016年雑誌売上げ、41年ぶり書籍を下回る 出版科研が発表[新文化]編集部編集部
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