
昨年12月、KDDIがビッグローブを買収すると発表された。そして、先日、家電量販店のノジマがニフティを買収すると一部メディアが報じた。
インターネット接続サービス(ISP)としては、黎明期から営業を続け、日本のインフラを作ってきたともいえる両社が他の企業に買収されるということで、インターネットの業界が大きく変わろうとしている。
KDDIはそもそも電気通信事業者であり、すでにISP事業も営んでいたので、ビッグローブ買収でさらなる利用者の拡大を図り、光回線、接続サービス(ISP)、ケータイ、電気、コンテンツなどをワンストップで提供する巨大な経済圏を作ることを意図していると思われる。一方、ノジマは電気通信事業ではない異業種である。今後のデジタル家電とインターネット接続サービスやニフティが提供するコンテンツサービスをともに販売することによる顧客の利便性を高め、販売ルートへつなぎとめるという意図があるものと思われる。
一方、米国では昨年10月に大手電気通信事業者のAT&Tがメディア大手タイム・ワーナーを買収すると発表している。こちらも通信回線だけでなく、そこを流れるコンテンツやサービスを一体として提供することでサービス価値を高めることを意図していると思われる。
日米で事象は異なるが、それぞれのプレーヤーが垂直統合することで、高付加価値に向けた事業の拡大を狙っているという点では共通している。そして、これからもこうした統合の動きは続いていく可能性もある。
ニュースソース
- ノジマ、「ニフティの個人向け事業買収」報道にコメント 「買収含め検討」[ITメディア]
https://i.impressrd.jp/archives/1315https://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2016/12/ThinkstockPhotos-524897688-600x401.jpghttps://i.impressrd.jp/wp-content/uploads/2016/12/ThinkstockPhotos-524897688-130x130.jpg編集部ニュースキュレーション企業戦略/業績,情報通信昨年12月、KDDIがビッグローブを買収すると発表された。そして、先日、家電量販店のノジマがニフティを買収すると一部メディアが報じた。
インターネット接続サービス(ISP)としては、黎明期から営業を続け、日本のインフラを作ってきたともいえる両社が他の企業に買収されるということで、インターネットの業界が大きく変わろうとしている。
KDDIはそもそも電気通信事業者であり、すでにISP事業も営んでいたので、ビッグローブ買収でさらなる利用者の拡大を図り、光回線、接続サービス(ISP)、ケータイ、電気、コンテンツなどをワンストップで提供する巨大な経済圏を作ることを意図していると思われる。一方、ノジマは電気通信事業ではない異業種である。今後のデジタル家電とインターネット接続サービスやニフティが提供するコンテンツサービスをともに販売することによる顧客の利便性を高め、販売ルートへつなぎとめるという意図があるものと思われる。
一方、米国では昨年10月に大手電気通信事業者のAT&Tがメディア大手タイム・ワーナーを買収すると発表している。こちらも通信回線だけでなく、そこを流れるコンテンツやサービスを一体として提供することでサービス価値を高めることを意図していると思われる。
日米で事象は異なるが、それぞれのプレーヤーが垂直統合することで、高付加価値に向けた事業の拡大を狙っているという点では共通している。そして、これからもこうした統合の動きは続いていく可能性もある。
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ノジマ、「ニフティの個人向け事業買収」報道にコメント 「買収含め検討」[ITメディア]編集部編集部
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