米国アマゾンのマーケティング戦略
アマゾン社という世界でも有数のイノベーティブな企業が取り組んでいるマーケティングソリューションについて解説したい。
アマゾンプライムサービス
アマゾン社の「買い物クラブ」ともいうべき仕組みがアマゾンプライムという会員制度だ。米国では年間79ドルを支払ってアマゾンプライム会員になるとつぎのような特典が得られる。
- 2日以内の配送が配送料無料(ほとんどの書籍と多数の他の商品が対象)
- 無料の特典を受けるための最低購入額の制限なし
- ストリーミングによる映画の視聴が無料(9000作品)
アマゾンプライムの会員制度は顧客をアマゾン社に囲い込むための方法で、アマゾン社側には固定収入が約束されるとともに、会員側は送料を気にせずに商品の値段だけを買い物の判断要素にできる。また、いったん会員になると、顧客は会費を払って特典を得ているので、他の店で買い物をするよりはアマゾン社を利用したいと思うようになる点でも利点は大きい。
アマゾンアソシエートプログラム
アマゾン社のアソシエートプログラム(一般にはアフィリエートプログラムと呼ばれるもの)はオンラインショップのプログラムとしては最大級のメンバーを抱えている。外部のサイトからアマゾン社へ客を運び、その客が商品を購入した場合に外部サイトに収入が入るプログラムだが、アマゾン社の場合はいくつかの特徴が挙げられる。
- いったんアマゾン社のサイトに入った後に購入した商品ならば、複数のアイテムでも対象になる。
- アマゾン社のサイトで販売されている商品の種類が多く、さらにマーケットプレースのサードパーティーの商品も含むため、サイト訪問ごとに購入するアイテムの数が多くなる傾向がある。
アマゾン社はアソシエートへの便宜を図るために、さまざまなツール(リンク、バナー、ウィジット、API)を準備している。また外部でストアーを立ち上げるためのプラットフォームであるaStoreも提供している。
AmazonLocal/アマゾンローカル
アマゾン社は2011年6月から共同クーポン購入のAmazonLocal(アマゾンローカル)を開始した。これはレストランやスパなど、地元ビジネスの格安クーポンを日々更新し、共同購買向けに販売するもので、すでにこの分野の大手であるグルーポン社と競合する市場となっている。
アマゾン社はグルーポン社の競合企業であるリビングソーシャル社への出資会社でもあり、リビングソーシャル社はAmazonLocalのためのセールスを行うなどの提携関係にあるものと見られている。
アマゾン社は広告表示機能付きKindle(Kindle with Special Offers)でこれまでもお得情報を送信してきたが、2011年9月以降はアマゾンローカルの情報も配信している。
『米国アマゾンのデジタルコンテンツビジネス戦略2012』
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インターネットメディア総合研究所[編]
http://cc.mas.impress.co.jp/c/0011kd_00005mk5_a8
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