数字で見る日本のインターネット―『インターネット白書2008』より

井芹 昌信(All-in-One INTERNET magazine 2.0発行人)

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[ネットビジネスでおさえておきたいトピックを紹介]

ネットの風を読む

この1週間に、「All-in-One INTERNET magazine 2.0」の各セグメントメディアで取り上げた記事やテーマ、インターネット業界で起こった出来事やニュースの中から、注目トピックをピックアップ。


先週は、『インターネット白書2008』で取り上げた定性的なトレンドベスト10をご紹介したが、今週は、定量的な数字で見るインターネットの今をご紹介したい。

以下が、個人利用面での変化が大きかった調査項目である。

  • 閲覧している動画投稿サイトは「ニコニコ動画」が昨年の2倍以上
  • ウェブアプリの上位は「地図」68.7%、「乗換案内」63.2%、「ウェブメール」51.1%
  • ウェブメールはYahoo!メールとグーグルのGmailの利用が急増
  • 7.7%がWiiでインターネット接続
  • 青少年ネット規制法案について詳細を知っているのは4.4%
  • フィルタリングサービスの利用率は7.6%

以下が、企業利用面での変化だ。

  • 企業のSNSの開設は10.4%、ブログ開設率は22.7%
  • SaaS/ASPの認知度は58.3%に急増、利用率は6.9%、Google Appsの導入率2.1%
  • 企業ウェブサイトのWebAPIの利用率は16.2%、昨年の2倍以上
  • 企業内Q&Aコミュニティの開設意向は25.8%、エンタープライズサーチは25.0%
  • 企業ウェブサイトのフィードによる情報配信サービスの提供は13.1%
  • データセンターの利用率が15.6%へとアップ

ところで弊社では、白書を発行するにあたり毎年、大規模な一世調査を行っている。それで得られた膨大なデータやクロス集計などの詳細分析を、企業のリサーチャーやアナリストのためにRAWデータと共に提供している。そちらの解析結果の一部もご紹介しよう。

  • SaaSの満足度は64.2%、そのうち新規で導入企業では8割がSaaSに満足
  • NGNの認知度は16.9%、男性40代の29.6%が最も高い。
  • 家計の1か月のIT関連支出は5千円以上1万円未満が30.8%
  • ウェブサイトの予算の内訳は、インフラが26%、制作が24%、管理運用が20%、マーケティング・集客が9%。
  • ウェブ上で顧客からのフィードバックを収集することに対しては51.0%の企業が「会社の収益にとってプラス」になると回答。そのためにブログやSNSなどのweb2.0のサービスを活用している企業が10.2%(昨年5.2%)、利用を計画中の企業も25.9%。
  • RIA(Rich Internet Application)の利用状況では、「Flash」が19.0%、「Java」が15.0%、「Ajax」が1.4%。ただし、企業規模が大きいほど利用率は高く、5,000人以上の企業の9.1%が「Ajax」を利用

さて、2回にわたって日本のインターネットを定性・定量の両面でご紹介した。大掴みな見方をさせてもらえれば、「個人利用は広く浸透し、量的変化より利用の仕方(モバイルなど)やアプリケーションの質的変化(映像など)の段階に来ている。

一方、企業利用では個人利用で鍛えられた技術が、周回遅れで浸透し始めた段階」、と言えると思う。

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