京都大学がYouTubeで講義の動画を配信―「YouTube 京都大学オープンコースウェア」開設
仲里淳(編集部)
日本の国公立大学としては初めての試み
4月8日、YouTube(Google)と京都大学はコンテンツパートナーシップを結んだと発表。YouTubeにおける「ブランドチャンネル」の1つとして「YouTube 京都大学のオープンコースウェア」を公開した。ノーベル賞を受賞した湯川秀樹の研究を、九後太一教授が解説したものをはじめ、すでに199の動画が公開されている。

YouTubeの新たなブランドチャンネルとして公開された「YouTube 京都大学オープンコースウェア」。日本の国公立大学がYouTubeで講義の内容を公開するのは初めて。
http://jp.youtube.com/KyoDaiOcw
京都大学では、2005年から大学のウェブサイトなどで、「オープンコースウェア」として講義の模様や資料をポッドキャストやPDFで提供してきたが、これらの動画コンテンツをYouTubeを使って公開していくことになる。日本の国公立大学がYouTubeで講義の内容を公開するのは初めて。
通常、一般ユーザーは最大10分までの動画しかYouTubeにアップロードすることはできないが、ブランドチャンネルを活用することで、10分以上の動画も提供される。
また、このコンテンツはケータイ(現在は、NTTドコモの端末のみ)からも利用できる。
今回のパートナーシップ締結について、YouTubeは次のようにコメントしている。
「日本を代表する大学のひとつである京都大学が、YouTubeを通じて、その知の資産を世界に公開することにより、日本と世界の知的交流のお役に立てることを、YouTubeは大変光栄に思っています。」
大学機関のネットを活用した情報発信が進む

米国カリフォルニア大学バークレー校のYouTube公式チャンネル
http://jp.youtube.com/ucberkeley

明治学院大学のYouTube公式チャンネル
http://jp.youtube.com/meijigakuin
講義の内容をYouTubeを使って配信するという動きは、昨年の米国カリフォルニア大学バークレー校をはじめすでにいくつかの前例がある。また、私立大学としては3月24日に明治学院大学がYouTubeで公式チャンネルを開設している。YouTube以外でも、米国スタンフォード大学がポッドキャストで講義動画を配信するなど、学術機関でのネット利用はここ数年で広がりを見せている。
京都大学は2005年に、東京大学、東京工業大学、大阪大学、早稲田大学、慶應義塾大学らとともに、講義内容のネット公開を進める組織として日本OCW連絡会を設立している。これは、講義資料などを無償で公開し、大学外への情報発信を行うとともに大学教育の質の向上につなげるのが目的で、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のOpen Cource Wareに賛同して企画されたもの。今回のYouTube 京都大学オープンコースウェアは、この取り組みの成果の1つといえる。
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