『ケータイ白書2008』発 ― ケータイ激変の予兆
井芹 昌信(All-in-One INTERNET magazine 2.0発行人)
[ネットビジネスでおさえておきたいトピックを紹介]
ネットの風を読む
この1週間に、「All-in-One INTERNET magazine 2.0」の各セグメントメディアで取り上げた記事やテーマ、インターネット業界で起こった出来事やニュースの中から、注目トピックをピックアップ。
今日、12月5日に『ケータイ白書2008(インプレスR&D刊)』が発刊された。毎年1回、その年のケータイ業界動向を市場調査と識者の分析で総括してきた同書の今年度版であるが、その内容は今後のケータイ業界の激変を予兆しているように思える。
以下に、そのトピックを見出しだけだが、お知らせしたい。
- 2009年3月にパケット定額制は50.2%に、3.5Gは市場の35%を占め普及に突入する。
- MNPと販売手法の見直しで変革期を迎える携帯電話市場。一般サイトの普及とともに無料コンテンツの利用拡大が進む。
- ドコモの牙城をKDDIとソフトバンクが切り崩す構図。市場は高機能競争から料金戦略中心の消耗戦へ。
- 転換点にあるに日本市場の次の成長を促す施策は、販売モデル見直し、MVNO※の新規参入促進、市場環境整備の三本柱。
※MVNO:Mobile Virtual Network Operatorの略。携帯電話などの無線通信インフラを他社から借り受けてサービスを提供する事業者のこと - 地デジ完全移行による空き周波数の有効利用の計画が進む。高速広域帯域無線アクセスでブロードバンドゼロ地域も解消へ。
- 検索エンジン導入により公式・一般サイトのボーダーレス化が進む。競争力のあるコンテンツやメディアによるビジネスモデル構築が鍵。
- 2008年のiPhone上陸で携帯電話の音楽プレーヤー化はますます加速。著作権制度の改正がコンテンツビジネス成長の鍵に。
- 携帯電話向け電子書籍市場は競争が激化。急成長する電子コミックとケータイ小説ブームの今後。
- 高機能化の目覚しい携帯電話でSNS利用が急速に進む。モバイルSNSのマネタイズには緻密なサイト運営が必要。
- 大手CP(コマーシャルペーパー)が運営する一般サイト広告はようやく開拓の兆し。検索連動型広告の次は、モバイル動画で新たな広告の流れ。
- クロスメディアで生活者との接点をモバイルサイトへつなぐ。GPSやFeliCaなどのツールを使った新たなプロモーションも展開。
- 消費者のプロファイリングで集合知に新たな次元をもたらす。ウィジェットの普及やデータブラウザー化で、閲覧方法は変容。
- モバイルウェブサイト開設企業は3割、開設場所も一般サイトへ。パケット定額制や検索、一般サイトの普及とともにSEO対策が主流に。
- おサイフケータイのインフラ化が進み、FeliCa標準搭載の流れが加速。24時間どこにいても電子決済できる環境が実現する。
- 広告や無線LANサービスとの連携など、サービスが充実。携帯ナビゲーションそのものが、マスメディアへと進化。
- 製造コストよりも操作性を重視する日本市場で苦戦する海外端末。日本勢は差別化戦略が激化する一方、プラットフォーム共通化にも着手。
- iPhone:日本携帯には真似できないインターフェイスでユーザーを魅了。アップルとキャリアによる主導権争い勃発の可能性。
- グーグルAndroid:開発・販売コスト削減を目指しグローバル企業34社が結集。世界が注目するプラットフォームAndroidのビジョンとは。
など。
さて、皆様はこの見出しから、どんな「風」を感じられるだろうか。
関連情報:
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